自作板の補修と追加工によるフレックス調整
2019年に初めて自作した板はミドルフレックスを目指して設計したが、完成品は非常に柔かい板になってしまった。
原因はコアの加工ミスにあると考えている。
トリマーの操作ミスでコアに所々深い溝が入ってしまっていた。
また、コア自体の厚みも2−5mmとやや薄めである。
フレックスだけでなく、強度、耐久性の面でも問題があった。
滑走中、ビンディングのベースプレート接触部分を起点にクラックが入ってしまった。
今回はこの割れ補修をするとともに、グラスファイバーの層を一枚追加してフレックスの改善をはかる。
工程は基本的にグラスファイバーの積層手順をなぞるだけ。硬化している元の層に#400で軽く足付けした後、積層していく。
グラスファイバーの剥離部分には注射針でエポキシを注入した。
さらに和紙を合わせて積層しデザインを変えた。
工数はボード自作と比べ半分程度を要した。
まだこの板はゲレンデでは未滑走だが、今回行ったグラスファイバー層の接着が強度的に問題なければ、自作板の硬化後の後調整が可能になることになる。
現状、自分の知識ではコアの厚みや形状、グラスファイバーの量から完成時の板の特性を正確に予測できない。
追加工が可能になれば、初めはやや柔らかく板を設計しておき、完成後の乗り味から適宜グラスファイバーを追加するなどのリカバリーが可能になる。